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【第2報】2025年度全国大会 シンポジウム ご案内

【場所】筑波大学 第2エリア 2A409

【テーマ】中等社会科教育における教科書の在り方を考える-デジタル教科書と次期学習指導要領の議論を踏まえてー

【趣旨】中等社会科教育において、検定教科書は様々な論点を提示してきた。「家永教科書裁判」では、「学問の自由」と教科書検定制度の関係が争点となった。毎年の教科書検定結果の発表時には、新聞紙上などで社会科教科書の検定結果が大きく取り上げられてきた。また、社会科教科書の記述が、政治的な対立に発展するケースも多くみられた。
一方、中等社会科の授業では、生徒の実態に応じて、教員は様々な教科書の利用方法で実践展開してきた。教科書の知識をしっかりと生徒に定着させる授業実践。教科書を資料集的に活用して、生徒の活動を引き出す授業実践。「教科書【を】学ぶ」のではなく「教科書【で】学ぶ」授業を目指すべきと言われて久しいが、いったい、中等社会科教育における教科書の在り方はどの様にあるべきか。例えば、公開研究授業では、教科書を一度も開けずに、独自プリントのみで授業を行う実践も多くみられる。熱心に教材開発をすると、なぜ教科書をあまり開けない授業実践になってしまうのか・・・。
そこで、次期学習指導要領の改訂が本格化するなか、さらに2030年からのデジタル教科書の本格導入が迫るなか、本シンポジウムは中等社会科教育における教科書の役割や在り方を考える機会としたい。元・教科書調査官で本学会の三橋浩志会長からの問題提起を踏まえ、初任と中堅の現場の先生から教科書利用の現状と期待などをコメントいただく。そして、後半はフロアから「こんな教科書を使ってみたい」、「今の教科書はこんな面で使い勝手が悪い」、「デジタル教科書はどうなるのか」など自由な発言をいただき、中等社会科教育における教科書の在り方を参加者の皆さんと共に考える機会とする。

【次第】
14時45分~15時25分(40分)問題提起 
三橋浩志(中等社会科教育学会会長、福井県立大学教授、元・文部科学省教科書調査官)
15年務めた教科書調査官時代を振り返り、教科書検定制度の歴史的な役割を整理し、検定教科書を巡る事例を踏まえて、中等社会科の教科書の役割を報告する。そして、中央教育審議会で議論となっているデジタル教科書の議論を踏まえて、中等社会科教育における検定教科書の在り方について問題提起する。

15時25分~15時55分(15分×2名)授業現場での教科書利用法、教科書への期待と要望(初任教員と中堅教員から)
・小松﨑蒼也(茨城県立日立第一高等学校 教諭)
・石川知行(茗渓学園中学校高等学校 教諭)

16時~17時(たっぷり1時間)フロアとの意見交換
「こんな教科書を使ってみたい」、「今の教科書はこんな面で使い勝手が悪い」、「デジタル教科書は本当に使えるのか」など、フロアからの自由な発言をもとに、2030年と予想される次期学習指導要領に対応した授業開始とデジタル教科書の本格導入に向けて、中等社会科教育関係者の研鑽の方向性などを参加者の皆さんと共に考えます。

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