記事詳細表示

授業実践研究部会第27回例会(対面開催)のお知らせ

 2022 年秋に公開された生成系 AI ツール「ChatGPT」を契機に,社会と AI の関係が劇的に変化しつつあります。「ChatGPT」に続いて,Google 社,apple 社,Meta 社なども生成系 AI の開発,公開を加速しています。生成系 AI ツール「ChatGPT」は,従来の「ネット検索による調べ学習」や「ネット翻訳を用いた調べ学習」とは大きく異なる教室での利用に発展しつつあります。しかし,「小学 5 年生が書いたような読書感想文を書いて」と「ChatGPT」に質問すると,即座に希望の読書感想文が完成するなど,教育現場で利用するには問題点もあるとも言われています。そこで,7 月 4 日付で,文部科学省から「初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドライン」が公開されるなど,学校教育と生成系 AI の関係は,最もホットな学校教育を巡る論点です。
 一方,社会科(地理歴史科,公民科)の授業場面において,「ChatGPT」のどのような活用が考えられるのか,どのような留意点があげられるのかなど,実際の授業実践を踏まえた議論は,まだ始まっていません。社会科教育における資料提示の在り方,公民的資質の育成に向けた対話の在り方,さらには学習指導案の作成など,社会科教育を中心とした「ChatGPT」の活用方法を考える機会が,今こそ必要です。そこで,中等社会科教育学会・授業実践研究部会の第 27 回例会は「「ChatGPT」を社会科の先生が使ってみたら,どうなった!?」をテーマに,例会を開催します。
 専門家として,「ChatGPT」の授業実践をサポートし,先進的な実践を生み出している「特定非営利活動法人みんなのコード」の千石一朗氏をお招きし,「ChatGPT」の特徴や留意点を解説いただきます。同時に,実際に「みんなのコード」が開発した教師と生徒を切り分けた「ChatGPT」アプリを千石氏のコーディネイターのもと,会場で参加者が体験することで,「ChatGPT」のもつ特徴や授業場面での可能性,限界を実感し,考える機会を提供します。さらに,生成系 AI の特徴である「生徒の提案」を引き出す授業づくりにも挑戦してみます。また,本例会は科研費グループ「現職教員と連係した『成年教育』教材作成プログラム」との共催です。生成系 AI の利用と「公民的資質の育成」などを考える契機になれば思います。
 ハイブリッド開催が定着していた本授業実践研究部会の例会ですが,「ChatGPT」の体験を行う関係で,第 27 回例会でのオンライン配信は行いません。ご理解ください。夏休み最後の日曜日,御茶ノ水・駿河台の会場で,日本のプログラミング教育を先導してきた「みんなのコード」のコーディネイトのもと,「ChatGPT」を社会科教育の授業場面で体験できる貴重な機会です。「第 27 回例会(対面参加)」へのご参加をお待ちしています。

1 日時 令和 5 年 8 月 27 日(日) 14 時 ~ 17 時 15 分 (受付:13 時 30 分から)
2 場所 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー9階 1096教室
(JR 中央線・総武線,東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 徒歩約 3 分)
(都営地下鉄三田線・新宿線,東京メトロ半蔵門線/神保町駅 徒歩約 5 分)
【対面参加のみ。オンライン(Zoom)とのハイブリッド開催は行いません】

3 次第
(1)開会 (14 時)
(2)ワークショップ(14 時 10 分~16 時)
「「ChatGPT」を社会科の先生が使ってみたら,どうなった!?-生成系 AI とは何か,実際に体験することで活用と留意点を実感する 100 分-」
講師・コーディネイター 千石 一朗 氏(特定非営利活動法人みんなのコード 未来の学び探究部 講師・研究開発担当)
※「ChatGPT」体験は,アカウントを設定する関係から,必ず事前の申し込みをお願いします。また,各自のノート PC 又はタブレットが不可欠です。スマホでの「ChatGPT」体験は,画面の関係もありお勧めできません。必ず,Wi-Fi 接続可能なノート PC かタブレットを各自でご持参ください。
※大学のゲスト Wi-Fi,事務局によるレンタル Wi-Fi も用意しますが,参加者によるスマホによるデザリングなどの接続を基本とします。スマホによるデザリングなどの仕方を事前に必ずご確認をお願いします。
※ 「特定非営利活動法人みんなのコード」の公式 HP
https://code.or.jp/
※ (「みんなのコード」による石川県加賀市立橋立中学校での授業実践の NHK ニュース)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20230512/3020015230.html
※(「みんなのコード」による千葉県印西市立原山小学校での授業実践の「教育新聞」記事)https://www.kyobun.co.jp/news/20230613_06/

― 休憩 ―

(3)「ChatGPT」を使った「将来像の提案」のグループワーク(16 時 15 分~17 時 15 分)
①「初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドライン」(三橋が説明)
②「ChatGPT」を使った「将来像の提案」づくり(グループワーク)
(地理,歴史,公民のグループ別に,「ChatGPT」との対話をベースに「将来像の提案」を作成)
(4) 閉会 (17 時 15 分)

※1 例会への参加をご希望される方は,下記申し込みフォームから,8 月 24 日(木)の 20 時までに,登録をお願いします。

※2 例会終了後に駿河台界隈で,交流会を以下の通り開催予定です。交流会への参加希望者は申込時に出欠をご連絡ください。 社会人:5,000 円,大学院生・学部生:2,000 円
(申し込みフォーム URL)- Google フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfblbEzev2WqFi6XAk133cIfTUI4ConiU
9PsQ5zoBwUfOEmfQ/viewform
(申し込みフォームにアクセスできない方)
下記事務局まで,お名前,ご所属,連絡先メールアドレス,グループワーク時の希望グループ(地理,歴史,公民の別),交流会の出欠をメールにて8月 24 日(木)の 20 時までに,御連絡いただければ幸いに存じます。メール整理の関係から,タイトルは【中等社授業実践部会第 27 回例会】でお願いします。

※3 学会,部会活動の詳細については,下記HPをご参照ください。
中等社会科教育学会 http://chuusha.jp/index.html

連絡先・事務局
〒112-8600 東京都文京区白山 5-28-20
東洋大学白山キャンパス 10号館 第19研究室
須賀忠芳 (メール)t_suga@toyo.jp

掲示板・学会からのお知らせ